ゾイドジェネシス
本日はやっとこさモデリング復帰できました。
とはいえグッと集中して作業をするので風邪気味の体ではすぐに熱くなってしまいますね……
それだけ負荷のかかることだと思うので二時間ほどで終了しました。
母親の「カステラ買ってきたわよー」の一言で初めて10分で中断したのはここだけの秘密です(笑)
今回熱を出して先日某氏より買い取ったゾイドジェネシスの視聴が一気に進み、今日全話視聴を終えました。
以下感想を書き連ねていこうかと思いますが、まず結論から。
正直僕はこの作品およびゾイドジェネレイションズに特有の「バイオゾイド」というわけのわからないものが大嫌いでした。
一話目はリアルタイムで視聴しましたが、あまりにも僕が愛したかつてのゾイドからかけ離れているが故にわずか一話で視聴を切ったのですが、今全話見終えての感想は「面白かった」です。
ネタバレを多分に含むのでご注意をば。
↓
とはいえグッと集中して作業をするので風邪気味の体ではすぐに熱くなってしまいますね……
それだけ負荷のかかることだと思うので二時間ほどで終了しました。
母親の「カステラ買ってきたわよー」の一言で初めて10分で中断したのはここだけの秘密です(笑)
今回熱を出して先日某氏より買い取ったゾイドジェネシスの視聴が一気に進み、今日全話視聴を終えました。
以下感想を書き連ねていこうかと思いますが、まず結論から。
正直僕はこの作品およびゾイドジェネレイションズに特有の「バイオゾイド」というわけのわからないものが大嫌いでした。
一話目はリアルタイムで視聴しましたが、あまりにも僕が愛したかつてのゾイドからかけ離れているが故にわずか一話で視聴を切ったのですが、今全話見終えての感想は「面白かった」です。
ネタバレを多分に含むのでご注意をば。
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まずゾイドジェネシスとはいかなる世界観を持つ作品なのでしょうか?
ゾイドのテレビアニメ10周年記念サイトよりあらすじを掲載してみたいと思います。
「あるとき、惑星Ziは地軸移動を起こし、大地は突然の大変動に襲われた。
平原には巨大な亀裂が走り、南の島は極地に、海底は高山となり、眠っていた火山は火を噴き、空は幾層もの灰色の雲で覆われていった。
多くの都市が破壊され、地に飲み込まれ、あるものは海中深くへと沈んだ。
この大変動の前に全世界の人々はなす術を持たず、かつて営々と築かれてきたすべての文明はここに壊滅した・・・・
そして数千年の時が流れた。
大地には再び文明が芽生えていた。
以前の出来事は、今では「神々の怒り」と呼ばれる大変動と共に神話として語り継がれるものとなり、断絶した歴史の中で生きのびたわずかな人々の子孫たちは、各地に新たな独自の文明を築きあげていた。
だが神話として語り継がれている前時代から、遺産として残されたものたちが存在した。
各地に点在し今も動き続けている謎の巨大施設「ジェネレイター」。
そして時折遺物として発掘されるオーバーテクノロジーな存在。
メカ生体「ゾイド」である。
発掘されたゾイドは適合しさえすれば人間に操ることが出来たため、人々に利用され、各地の文明の発達に大きく寄与していた。そのため「ゾイド堀り」という職業も生まれ、発掘が盛んに行われていた。またゾイドを操れる人は「ゾイド乗り」として人々の尊敬を集めていた。が、ゾイドは平和的に利用されているばかりではなかった。ゾイドを軍事力として利用し勢力を拡大、惑星全土を支配しようとする国が現れたのだ。
ディガルド武国である。
この物語は、力による支配をもくろむディガルド武国に、屈することなく戦い続けた者たちの、勇気と信頼と友情を描いていく物語である。」(http://www.shopro.co.jp/tv/program/zoids/genesis/index.html)
これを読んでわかるとおり、この世界にはへリック共和国もゼネバス帝国もガイロス帝国もありません。我々従来のゾイドファンの知るゾイド世界とは大きく異なった世界観でストーリーが進行していくさまが分かるかと思います。
そしてこの世界で面白いのはゾイドに乗ることは一種の才能とされていることです。
主人公の少年ルージはゾイドに乗ることができません。今までのアニメ作品はゾイドの操縦の得手不得手、相性は描かれることがあってもゾイドの操縦は誰でも出来るように書かれていたのでこれは非常に興味深いことだと思いました。
ゴジュラスは古くから乗り手を選ぶ機体とされていましたし、復活後のRZ版アロザウラーに付属したバトルストーリーEXにはデュー・エルドとシンクロできるゴジュラスギガは一機もいなかったと書かれています。このようにゾイドとパイロットの相性はアニメで描かれることが少なかったのでファンとしては非常にうれしかったです(ライガーゼロがビット以外のパイロットを受け入れなかったことはこの要素の一部といえそうです。ジェネシスにおいてもソウタが操縦するデッドリーコングを見てガラガが「なんで俺のデッドリーコングが動いてるだ!?」という旨のことを言っていたように、特殊なゾイドはある者一人以外動かせないということがあるようです)。
さて、上で僕は元々ゾイドジェネシスを良く思っていなかったと書きましたが、はっきり言うとアナフィラキシーショック的に拒絶していました。
バイオゾイドが受け入れられなかったことも第一にありますが、一話目を見てCGの動きがあまりにもひどかったことも大きな原因でした。
しかし各所でバイオゾイドについての意見を見ているうちにそんなに毛嫌いしなくても良いのではないかと思うようになり、ベルハウスで投げ売りがされていた時に試しにティラノなど数点を買ってみました。
まだゴジュラスなどと並べるのは抵抗がありますが、ティラノはかなり格好良いと思いました。
とうか、「ティラノサウルス型」を謳ったゾイドの中では一番モチーフに配慮したプロポーションをしているてんは高く評価してよいと思います。
ゾイドというよりクリーチャーフィギュアとしてみると良いという意見をどこかで見たのですが、それはもっともな意見だなと思いました。そういう意味ではもう受け入れてしまっているといえます。
そして次にCGアクションですが、これは会を追うごとに目に見えて動きが良くなっており、毎回バトルシーンが楽しみになる程でした。ルージの成長をなぞるように、CGの技術も上がっていく様は見ていて気持ちがよかったです。
そして何といってもバンクシーンが少ないのが良い。
無印は各所で高い評価を受けており、また僕も大好きですが、バンクシーンは非常に多く小学生のころから気になっていました。
しかしジェネシスはバンクシーンが少なく、スタッフの熱意を感じました。全50話もある長期番組であるにもかかわらずあのバンクの少なさは、ゾイドシリーズのみならず全メカアニメで考えても凄いことではないでしょうか。特に某ガン○ムSE○Dは大いに見習うべきだと思います(笑)
サーフィンよろしくヘルズボックスに乗って坂を下るデッドリーコング、明らかに差別化されたセイジュウロウのソウルタイガーなど各ゾイドに特有の動きが用意されていたのは非常に見応えもあり、また嬉しいポイントでした。
最後にストーリーですが、これは無印に匹敵する良さだったと思います。
流れとしてはルージがラ・カンとレ・ミイと旅をして仲間を集めながら敵であるディガルドと戦い、最後は敵の親玉ジーンを倒すため、ルージとラ・カンを筆頭とするディガルド討伐軍とディガルドが手を組んで戦うというもの。
この中でルージが実に人間としてもパイロットとしても成長を遂げます。
早い段階から少し目立ちすぎていたと思う部分もありますが、いきなりとんでもなく強くなるわけでもないのでそこはあまり言わないこととします。
またライバルキャラのザイリンの待遇が非常に良く、キャラクターとしての魅力も高かったです。戦いの中で成長するルージに次第に押されていくものの、バイオヴォルケーノを受領してからはさながら鬼神の如き戦いぶりを見せます。
“史上最強のゾイド乗り”と謳われたセイジュウロウに対し「君は良いゾイド乗りだが、私の心は躍らない。それは君がその道を窮めてしまっているからだ!」と言い放つシーンは格好良かったです。
と、ここまで良いことばかり書いてきましたが気になるところもあります。
まず背景と人物の作画の酷さ。背景動かなすぎです。紙芝居じゃないんだから。顔も作画崩壊しすぎでしょう(笑)誰やねんこいつ!って言いたいくらい顔がヒドイ回が多いです。特にラ・カンの崩壊ぶりは目を覆いたくなるレベル。
そしてフェルミの謎の入浴シーン。絵が美しくないのにサービスシーンでグッとくるわけがない。
しかも乱発されすぎてもはや押し売りに近いレベル。これはヒドイ。最後の最後に彼女がジーンを裏切るのも釈然としないですし、ソウタを庇うのも意味不明。急に良い人になってしまって正直萎えました。
ディガルドを討伐軍の面々が易々と受け入れている様子も何だかなーと。NARUTOの55巻ではそれまで対立していた組織が手を取り合うことの難しさと、その対立心を収束させるシーンが短いページながらも描かれていました。全体のストーリーは50話をかけて丁寧に作ってきているのに最後の最後が雑になってしまったなと思いました。
上で高く評価したザイリンですが、ルージとライバル関係となるには最初の絡みがあまりにも稀薄すぎて「あの時の少年が……」というには因縁めいたものがもっと欲しかったと思います。
ヴォルケーノに生命を吸い取られて衰弱するザイリン、持病もちのセイジュウロウ、過労で目がかすむルージ……タイミングをズラしてくれるならともかくとして不調三人衆のようになっている時期が一時期とはいえあったのでそこは正直うんざりしました。
ルージとガラガの間に入って「双方矛を収めよ!」とのたまうラ・カンがモロにナウシカのユパ様だとか、言いたいことは他にも沢山ありますが、最初の評価が低かった分楽しめた作品でした。
僕のように
「バイオゾイドとかゾイドじゃない!」
「レ・ミイ×コトナとか萌えに走ったのは許せん!」
なんて考えている人にこそお勧めしたい。ゾイドファンなら食わず嫌いは勿体無いなと思いました。
ゾイドのテレビアニメ10周年記念サイトよりあらすじを掲載してみたいと思います。
「あるとき、惑星Ziは地軸移動を起こし、大地は突然の大変動に襲われた。
平原には巨大な亀裂が走り、南の島は極地に、海底は高山となり、眠っていた火山は火を噴き、空は幾層もの灰色の雲で覆われていった。
多くの都市が破壊され、地に飲み込まれ、あるものは海中深くへと沈んだ。
この大変動の前に全世界の人々はなす術を持たず、かつて営々と築かれてきたすべての文明はここに壊滅した・・・・
そして数千年の時が流れた。
大地には再び文明が芽生えていた。
以前の出来事は、今では「神々の怒り」と呼ばれる大変動と共に神話として語り継がれるものとなり、断絶した歴史の中で生きのびたわずかな人々の子孫たちは、各地に新たな独自の文明を築きあげていた。
だが神話として語り継がれている前時代から、遺産として残されたものたちが存在した。
各地に点在し今も動き続けている謎の巨大施設「ジェネレイター」。
そして時折遺物として発掘されるオーバーテクノロジーな存在。
メカ生体「ゾイド」である。
発掘されたゾイドは適合しさえすれば人間に操ることが出来たため、人々に利用され、各地の文明の発達に大きく寄与していた。そのため「ゾイド堀り」という職業も生まれ、発掘が盛んに行われていた。またゾイドを操れる人は「ゾイド乗り」として人々の尊敬を集めていた。が、ゾイドは平和的に利用されているばかりではなかった。ゾイドを軍事力として利用し勢力を拡大、惑星全土を支配しようとする国が現れたのだ。
ディガルド武国である。
この物語は、力による支配をもくろむディガルド武国に、屈することなく戦い続けた者たちの、勇気と信頼と友情を描いていく物語である。」(http://www.shopro.co.jp/tv/program/zoids/genesis/index.html)
これを読んでわかるとおり、この世界にはへリック共和国もゼネバス帝国もガイロス帝国もありません。我々従来のゾイドファンの知るゾイド世界とは大きく異なった世界観でストーリーが進行していくさまが分かるかと思います。
そしてこの世界で面白いのはゾイドに乗ることは一種の才能とされていることです。
主人公の少年ルージはゾイドに乗ることができません。今までのアニメ作品はゾイドの操縦の得手不得手、相性は描かれることがあってもゾイドの操縦は誰でも出来るように書かれていたのでこれは非常に興味深いことだと思いました。
ゴジュラスは古くから乗り手を選ぶ機体とされていましたし、復活後のRZ版アロザウラーに付属したバトルストーリーEXにはデュー・エルドとシンクロできるゴジュラスギガは一機もいなかったと書かれています。このようにゾイドとパイロットの相性はアニメで描かれることが少なかったのでファンとしては非常にうれしかったです(ライガーゼロがビット以外のパイロットを受け入れなかったことはこの要素の一部といえそうです。ジェネシスにおいてもソウタが操縦するデッドリーコングを見てガラガが「なんで俺のデッドリーコングが動いてるだ!?」という旨のことを言っていたように、特殊なゾイドはある者一人以外動かせないということがあるようです)。
さて、上で僕は元々ゾイドジェネシスを良く思っていなかったと書きましたが、はっきり言うとアナフィラキシーショック的に拒絶していました。
バイオゾイドが受け入れられなかったことも第一にありますが、一話目を見てCGの動きがあまりにもひどかったことも大きな原因でした。
しかし各所でバイオゾイドについての意見を見ているうちにそんなに毛嫌いしなくても良いのではないかと思うようになり、ベルハウスで投げ売りがされていた時に試しにティラノなど数点を買ってみました。
まだゴジュラスなどと並べるのは抵抗がありますが、ティラノはかなり格好良いと思いました。
とうか、「ティラノサウルス型」を謳ったゾイドの中では一番モチーフに配慮したプロポーションをしているてんは高く評価してよいと思います。
ゾイドというよりクリーチャーフィギュアとしてみると良いという意見をどこかで見たのですが、それはもっともな意見だなと思いました。そういう意味ではもう受け入れてしまっているといえます。
そして次にCGアクションですが、これは会を追うごとに目に見えて動きが良くなっており、毎回バトルシーンが楽しみになる程でした。ルージの成長をなぞるように、CGの技術も上がっていく様は見ていて気持ちがよかったです。
そして何といってもバンクシーンが少ないのが良い。
無印は各所で高い評価を受けており、また僕も大好きですが、バンクシーンは非常に多く小学生のころから気になっていました。
しかしジェネシスはバンクシーンが少なく、スタッフの熱意を感じました。全50話もある長期番組であるにもかかわらずあのバンクの少なさは、ゾイドシリーズのみならず全メカアニメで考えても凄いことではないでしょうか。特に某ガン○ムSE○Dは大いに見習うべきだと思います(笑)
サーフィンよろしくヘルズボックスに乗って坂を下るデッドリーコング、明らかに差別化されたセイジュウロウのソウルタイガーなど各ゾイドに特有の動きが用意されていたのは非常に見応えもあり、また嬉しいポイントでした。
最後にストーリーですが、これは無印に匹敵する良さだったと思います。
流れとしてはルージがラ・カンとレ・ミイと旅をして仲間を集めながら敵であるディガルドと戦い、最後は敵の親玉ジーンを倒すため、ルージとラ・カンを筆頭とするディガルド討伐軍とディガルドが手を組んで戦うというもの。
この中でルージが実に人間としてもパイロットとしても成長を遂げます。
早い段階から少し目立ちすぎていたと思う部分もありますが、いきなりとんでもなく強くなるわけでもないのでそこはあまり言わないこととします。
またライバルキャラのザイリンの待遇が非常に良く、キャラクターとしての魅力も高かったです。戦いの中で成長するルージに次第に押されていくものの、バイオヴォルケーノを受領してからはさながら鬼神の如き戦いぶりを見せます。
“史上最強のゾイド乗り”と謳われたセイジュウロウに対し「君は良いゾイド乗りだが、私の心は躍らない。それは君がその道を窮めてしまっているからだ!」と言い放つシーンは格好良かったです。
と、ここまで良いことばかり書いてきましたが気になるところもあります。
まず背景と人物の作画の酷さ。背景動かなすぎです。紙芝居じゃないんだから。顔も作画崩壊しすぎでしょう(笑)誰やねんこいつ!って言いたいくらい顔がヒドイ回が多いです。特にラ・カンの崩壊ぶりは目を覆いたくなるレベル。
そしてフェルミの謎の入浴シーン。絵が美しくないのにサービスシーンでグッとくるわけがない。
しかも乱発されすぎてもはや押し売りに近いレベル。これはヒドイ。最後の最後に彼女がジーンを裏切るのも釈然としないですし、ソウタを庇うのも意味不明。急に良い人になってしまって正直萎えました。
ディガルドを討伐軍の面々が易々と受け入れている様子も何だかなーと。NARUTOの55巻ではそれまで対立していた組織が手を取り合うことの難しさと、その対立心を収束させるシーンが短いページながらも描かれていました。全体のストーリーは50話をかけて丁寧に作ってきているのに最後の最後が雑になってしまったなと思いました。
上で高く評価したザイリンですが、ルージとライバル関係となるには最初の絡みがあまりにも稀薄すぎて「あの時の少年が……」というには因縁めいたものがもっと欲しかったと思います。
ヴォルケーノに生命を吸い取られて衰弱するザイリン、持病もちのセイジュウロウ、過労で目がかすむルージ……タイミングをズラしてくれるならともかくとして不調三人衆のようになっている時期が一時期とはいえあったのでそこは正直うんざりしました。
ルージとガラガの間に入って「双方矛を収めよ!」とのたまうラ・カンがモロにナウシカのユパ様だとか、言いたいことは他にも沢山ありますが、最初の評価が低かった分楽しめた作品でした。
僕のように
「バイオゾイドとかゾイドじゃない!」
「レ・ミイ×コトナとか萌えに走ったのは許せん!」
なんて考えている人にこそお勧めしたい。ゾイドファンなら食わず嫌いは勿体無いなと思いました。
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